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フードについて

ファンコーニ症候群では、タンパク質も尿中に漏出し、筋肉の虚弱などがおこると指摘されており、実際初診で来院した時には、体重が落ちていることをよく経験しています。

 

2003年版プロトコールでは、その喪失するタンパク質を補うため、肉などを与えるように強調されていました。しかし、私の印象では、治療を開始するだけでほとんどの場合、体重は回復します。

むしろ肉の与えすぎは腎糸球体に負荷をかけすぎるのではないかと考えてきました。2015年改訂版では、肉を加えることが強調されず、適度な肉を与えることとともにアミノ酸製剤を投与するようになっています。

私自身もこの方法の方が良いと思います。

糸球体腎症(高BUN, 高Cre)が併発した場合、これまでは腎処方食が推奨されてきましたが、2015年改訂版では、軽度のタンパク制限食(シニアフードのような)の推奨に変わっています。

私の診ている糸球体腎症併発例では、ごく軽度の場合は、腎処方食でうまくコントロールできていますが、かなり数値が悪化してくると、食欲が低下し、腎処方食に変更すること自体不可能な場合の方が多く経験しています。

むしろ重曹錠などの投薬のコンプライアンスを守るために、肉やチーズを使わざるを得ない状況になります。投薬ができなければ、アシドーシスが悪化してコントロールが崩れます。

投薬を維持するためには、私自身多少のフードの件については目をつぶっています。バセンジーの場合はファンコーニは遺伝性で進行は止められません。徐々に進行していくことは飼い主の方も理解しています。

ならば、ともに過ごすよう与えられている時間は、あまり犬の嫌がることを無理強いする毎日であってほしくありません。

犬も食欲が落ちると錠剤を見つけて出すようになり、警戒するようになります。

投薬は毎日のことですから、いかに美味しくフードを食べ、気持ちよく薬を飲むかというところに心を砕いてもよいと私自身は思っています。

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