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HCO3と重曹

HCO3は、(静脈)血液ガス検査の1項目で、厳密にはHCO3-(重炭酸イオン)を指します。

健康な哺乳類では、尿細管内でこのHCO3は体内に再吸収されていますが、ファンコーニの場合、遺伝性でも後天性でもこの再吸収のシステムが壊れているので、尿細管という管を通ってそのまま尿中に出て行ってしまうということです。

一方で、HCO3は体内では最大のアルカリ供給源です。アルカリが出て行って不足するので、血液は酸性に傾く結果となり、アシドーシスとなります。

このファンコーニにおける代謝性アシドーシスは、不足しているアルカリ源のHCO3を補充するしか解決方法がありません。

そこでHCO3の補充薬が、重炭酸ナトリウムNaHCO3という化合物というわけです。

これは一般名では重曹とも呼ばれ、料理用のベーキングソーダ、掃除用の重曹などと成分は同じです。

ただ、料理用、掃除用にはわずかですが他のものも混ざっている可能性があり、また掃除用は口にすることを前提に作られチェックされていませんから、このようなものを絶対与えないでください。

化学物質としての重曹も、薬局などで手に入りますが、粉末のため投与量の測定が難しく、治療としての使用はお勧めできません。

治療用には、日本では重曹の錠剤を使います。ゴントープロトコールでは、アメリカでは薬局で手に入るように書かれていますが、日本ではカリウムの錠剤も重曹の錠剤も手に入りません。

胃酸中和剤として人の患者向けの重曹錠 (1錠 500mg)を使用します。

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